2009年12月05日

となり町戦争

となり町戦争 (集英社文庫)となり町戦争 (集英社文庫)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] となり町戦争 (集英社文庫)
[著者] 三崎 亜記
[種類] 文庫
[発売日] 2006-12
[出版社] 集英社

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「根本的なことを聞きたいんだけど」

ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、町役場から一通の任命書が届いた…。見えない戦争を描き、第17回小説すばる新人賞を受賞した傑作。文庫版だけの特別書き下ろしサイドストーリーを収録。





手を繋ぐより虐殺する方が簡単だ。

役人が言いたかったのは「戦争の方が手っ取り早くお金が稼げる上失敗しないから」で
それを婉曲に言って住民らをなんとなく戦争に参加させてた業者になっちゃうのは納得できない展開だなー。
命が軽くなったら獣と同じで人間、人類として終わってると思うよ。
人間なんか勝手に死んでいくんだから戦争なんかしなくていいじゃん。
人を攻撃するのが楽しいときもあるし攻撃されても許せることもあるけど
人殺しが楽しい人なんて殆どいないじゃん。民主主義らしくない。
馬鹿馬鹿しいぐらい人命第一ぐらいでいいよ。

主人公がどこかで妥協するってのはまあ別にいいんだけど
「自分の所為で死んだ誰かがいた」「自分が死んでいたかもしれない」を体感して
その上戦争で好きな人と別れてしまったのにそれを引き続けるのはなんかおかしいよなー。
全てが不明で何も分からない、そのよく分からないを掴もうとしたのに諦めちゃうのかよー。
どうせ戦争に関わるなら死ぬほど辛いこすればいいのに。
「戦争を斡旋する事業」も「戦争を止めさせるために訴える」も
どっちも辛くて、どうせ戦争で死ぬことはないんだから。
戦争を止めるために戦った方が絶対死ぬほど辛いし
戦争を掴むことが出来なくても運良く戦争が消えてくれたら
掴めないものに疑問を持つことがなくなってすっきりしていいじゃん。

すっきりしないあやふやな作品。
それ自体はいいけど、誤魔化されるのは嫌だなー。
雰囲気を楽しむとか、悲恋を味わうとか、そういう印象じゃなくて
下手したら妥協の物語でもなくて、なんか煙に巻かれたような
この作品に出てくる役人の戦争に対する応答のようなわざと難しく言って
思考力を奪うような意図があるような、ないような?よく分からん。
ただ主人公やっぱりおかしいよ。
…つーかこれ戦争じゃなくね?
posted by 安藤 at 21:22| Comment(0) | 集英社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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