2013年12月15日

世界の葬送

世界の葬送世界の葬送
松涛 弘道 「世界の葬送」研究会

イカロス出版 2009-06-15
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本書では土葬、火葬といった葬送方法、そして世界125ヵ国の葬送習慣を解説している。
世界には土葬や火葬以外にも様々な葬送習慣がある。
風葬、水葬、鳥葬、樹上葬など実に多彩だ。
世界の葬送法を見ていくと、その多彩さはすなわち文化の多彩さの表れであることがよくわかる。
こういってはなんだが、多種多様な葬送法は知的好奇心を刺激し、非常に興味深いテーマといえる。
といっても単なる興味本位ではない。
おくられ方を考えることは、死に方を考えることであり、それは生き方を考えることになるからだ。
世界ではどのように死者を悼み、尊厳を守り、敬意を払い、おくっているのか。
これは映画『おくりびと』がはからずも証明したように、優れて現代的なテーマでもある。
自分がどのようにおくられたいのか、それを考える際にも本書は多くのヒントを与えてくれるだろう。



生きている人間はやがて死ぬ。

世界の人々はどのように埋葬されているのだろうか?
そんな疑問があったわけでもなくなんとなく手にとった一冊。
読みづらく分かりづらい本でしたが知識欲は満たされました。
世界中の葬送をまとめて本にしたという労力も評価したい。
何故分かりづらいのかというと
「国」「宗教」「葬送」を章ごとに分けて解説しているからだと思われます。
日本に住んでいると忘れがちですが「国」の中には多種多様の民族が住んでいることは普通のことで
その中の人たちだって各々多種多様の宗教を信仰しているわけで
「国」「宗教」「葬送」で分けるのは難しい作業です。
それらはまとまれるものではありませんが
まとめないとやっていけないでしょうからね。
結果「他の章でさんざん語ってしまったので国の項目は一、二行」
ということもありバランスが悪かったです。
個人的にはこういう本は縦書きより横書きにしたほうがいいんじゃないかなと思います。
文章としてではなくデータ風のデザインの方が見やすいし
一、二行の文は縦より横の方が見やすいし侘しさを感じないように思えます。
こう…

火葬 <死体を焼く>
主に行われている宗教→仏教(〇〇p)
主に行われている国→日本(〇〇p)
概要
ユダヤ教・イスラム教・キリスト教では死者は復活するものと考えられているので
火葬は厳禁。しかし国土の問題でイギリスなどでは火葬を推奨されるようになってきている。
推奨されているものの火葬は土葬よりもお金がかかるので裕福層しか
火葬を行えない現状もある。
日本の火葬は一般の火葬とは趣が異なっていて…
類似葬送→〇〇(〇〇p)

みたいな感じで書かれていたら見やすかったかなーと思いました。

内容は
やはり日本の葬送が一番詳しく書かれていました。
そりゃ当たり前なんですけど、日本人になじみのない国は
記述も少ないという仕様でした。
なかなか資料はないでしょうから。仕方がないんですけど。
改めて文章で読むと日本の火葬の不思議さ不気味さ
というのが分かりますね。
死体を火で炙るだなんて死後肉体が復活すると考えられている
アブラハムの宗教圏からすると最大の侮辱ですし、
死んだ肉体には価値がなく魂は輪廻転生すると考えられている
ヒンドゥー教では骨を残して骨壷に収めるだなんてことは珍妙に思えるでしょう。
死体を燃やすだけなら少ない土地の問題や衛生面の問題でもかなり合理的な葬送方法なのですが
日本の火葬の場合骨は残るようにじっくり焼き上げるというのが不思議です。
火で炙ることは土葬派の方には受け入れられないことだとは思うのですが
輪廻を早めるとか罪を燃やすとか土地が少ないからとか衛生面が…とか言えば
なんとなく理解してくれると思うんですよね。
魂を天国に送るために火葬にする、
しかし残った骨も大事にするというのは矛盾しているような気もします。
いや、ヒンドゥー教でナイル河に死人の灰を流すのと一緒なのです。
死人の肉体には価値がないかもしれないけれど
軽んじていいわけじゃない。
一番大切なのは魂だけど死んだ肉体だって
大切な人のものなら大切に扱いたくなるものだと思います。
だからことそのへんに捨てるのではなく母なるナイル河に流すのでしょう。
人はたとえ死人でも愛したいと思う、
そしてなにかしてあげたいと思うものではないでしょうか。
その表れが日本の芸術的、呪術的な火葬を作り出したのではないでしょうか。
外国人から見たらわざわざ骨を残して熱々のまま箸でつまむとか
呪いの儀式、蛮族の風俗でしかないだろうな。
そう思うと少し愉快な気分です。

読みづらかったですけど内容は面白かったです。
世界の葬送、感想終了。


posted by 安藤 at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | イカロス出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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