2013年12月15日

12月25日の怪物

12月25日の怪物: 謎に満ちた「サンタクロース」の実像を追いかけて12月25日の怪物: 謎に満ちた「サンタクロース」の実像を追いかけて
高橋大輔

草思社 2012-10-23
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クリスマスに子供たちにプレゼントをくれる、サンタクロースという存在。
しかし、そのルーツをたどると、そこには想像を絶する“異形の怪物”の姿があった―。
「物語を旅する」異能の探検家が、サンタのルーツを求めて、
トルコ、イタリア、オランダ、アメリカ、フィンランド、オーストリア、日本、中国を訪ね、
サンタの知られざる素顔と日本人にとってのサンタの意味を解き明かしていく、
スリリングな旅ノンフィクション。


スリリングは言いすぎ。

数年かけて冒険(旅)、取材をしたわりにはイマイチ面白くない。
サンタクロースの真実!とか言われたら期待して読んでしまうじゃないですか。
事実や現実を相手にしているので
探しているものがなんてことのない事実や現実だったらつまらなくもなりますけど。
それは分かってますけど…ガッカリしました。
テレビ会社が取材してドキュメントドラマを作ったほうが面白くなりそうです。
面白くなるだけで真実とは程遠い捏造をされてしまうかもしれないという恐怖もありますが。
やはり本として生まれてきたからには、
謎を解き明かすルポとしてはスリリングであってほしい、
ワクワクしていて欲しいと思うものです。
実際ワクワクする旅行物やノンフィクションはたくさんあるので
彼ら彼女らのようにもっと頑張れよ!という感情を抱いてしまいます。

内容はサンタのモデルになった人(或いは神や妖精)が複数いて
それらはそれぞれ信仰されていたが宗教的な思惑や時代背景などがあって
サンタクロースとして合体し日本でも親しまれてきた。
という話です。
サンタクロースのモデルになった「聖人ニコラス」「北欧のエルフ」「悪い子供にムチを振るう妖精」「コカコーラの宣伝」
はネットやテレビが発達し図書も充実している現代では一度は耳にしたことのある話です。
詳しくは知らなかったり間違えて聴き伝わったものはあると思いますが
まあだいたい知っていることです。
そのあー知ってる知ってるというところが
新鮮味、ワクワク感を減らしているのかなーと思います。
本の半分が既出だったら楽しくないですよね…
期待できるのは「旅行記」としての人と人との繋がり、
「聖人ニコラス」「コカコーラの宣伝」など別々エピソードを繋げた「歴史」が
面白いかどうかのですがここもつまらない。
「旅行記」は単純に文章としてつまらない。
出てくる人にも愛着を感じられない。
(ここはまあ…本を読むのが大好き偏屈人間と
旅行に行ったり旅行者を迎える人たちの雰囲気が全然別物なので
馴染めないという個人的な問題もあるとは思いますが)
この人たちに会いたいなーとは思えない。
微笑ましさとか頼もしさが感じられない。
属性だけ切り取ってみればいい話でいい人たちなんですけど文章がイマイチ。
「イタリアの図書館で英語で話しかけたら冷たい」というエピソードは
結構いい話なはずなのですがなんだか詰まらない。
旅だけではなくて文章も面白くかけないと「いい冒険家」とは言われないのかもしれません。
「歴史」としてもまあ…普通?
興味深い内容なんですけどボリュームの関係かなんかのめり込む前に
さらっと終わらせてる感があります。

ぼんやりとした文章でした。
ワクワク感は少ない。
12月25日の怪物、オススメしない。



posted by 安藤 at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 草思社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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